現代こじらせ童貞論Ⅰ(補講)

はーカッコよくてスマートでスタイリッシュなブログのタイトル早く決めないとなーと思ってるうちにGoogle検索「ここあのブログ」第一位になってました。ぜんぜん「ブログ」って感じじゃないですけどねこれ。Weblogでないどころかブログですらない。ていうかブログって響きダサくないですか、イマドキ?感ないですか。新しい言葉ができてしばらくしてから乗っかってみたらまだそんな言葉使ってんのかよ言われる時代です。最近そのサイクル活発になってきてる気がします。ファッションの流行全く気にしない層がネットスラングの流行積極的に追いかけてるってのも楽しい話ですね。

前回の記事がそこそこ中途半端な感じで終わってる感じになってると感じてます。ゆえ続きとなるかは分からないけれど関連してぐらいの感じで。今回はもう少し力抜いて書きます。

こじらせ童貞にとっては自己の正当性の確保が不可欠です。だからこそ周囲の人間、あるいは社会のネガティブな側面に関する情報をざくざくと集めてきます。これによって他者の価値を(自分の中で)下げていくことで相対的に自身の価値を最低限のライン以上まで持っていく手段を取るのです。この方法と特殊な強みを合わせて社会的劣等感と釣り合いを取っているわけです。
じゃあどうしてそこまでする必要があるのでしょう。というのも。

そもそも童貞をこじらせる原因にはどのようなものがあるのか、という話にまで戻ります。20歳まで歴が続くと、としましたが、続かなければこじらせないのです。早い話、例えば高校生のうちに同級生と何となくセックスしてたらまずこじらせないのです。つまり、どういう人の歴が続きがちなのか、というのがそのままこじらせ童貞っておおよそどんな人なの、の答えになります。
難しいところなのでここで満を持して「承認欲求」という言葉を登場させましょう。流行りのね。
乳児期とかそのあたりから着実に、適切な形で人から認められる経験を重ねてきていないとパーソナリティ形成が社会的な感じに進まなくて、例えば十分な自信が備わらなかったりとか依存体質になったりとかってことが起こってきます。先天的な気質とこういった後天的な環境要因からこじらせ童貞たりえる素養ができてくるんですね。
で、自信のなさに対処するために先の正当性確保をし、依存体質から他者に多くを求めるようになる、それにつれて理想が高くなるというわけです。

で、このような(社会目線で言うと)歪んだこじらせ童貞を情報が磨き上げていくという流れです。そしてネットの性格がそれをさらに尖らせることもあったりして。というのは。
おおよそ2chあたりが発祥と思われる匿名文化、これがリアルに馴染めない人たちを自由にさせ、えてして攻撃的にもさせてきます。ネチケットとか最近はもう全然聞かないですし、歯止めをかけるのは炎上ニュースぐらいになっているように思われます。ある種同じようにこじらせた先人達がこぞって何やらの対象を非難し揶揄しという状態を見てしまえば、いずれ共感する言説が見つかってしまい、そこから他責的な考え方が染み付いていくのです。そうなると自省の機会は減り、とうとう社会不適応(好きな言葉じゃないですが)に繋がっていくことがしばしば。

そして登校なり出社なりすることへの嫌悪が出てきてしまうとうつ病っぽくなってきますね。ところがこの経緯だと自責的になりすぎての落ち込みではないので不眠拒食とはならなくて、むしろ怒りに近い、外にベクトルの向いた感情を抱えているわけですから、出てくる傾向としてはその逆、過眠過食となります。ひどいこと言っちゃったな…って時は眠れなくて、ひどいこと言われたなまったくって時はがつがつ食べちゃったりしませんか。しますよね。うんうん。
他に新型うつ病の症状とされる拒絶過敏性なり気分反応性についてもこれで説明がつきます。前者、人の言葉だとか行動をネガティブに捉えすぎることがあるのは自己の正当性が崩されることに敏感になっているからですし、うつうつすることがある一方で趣味はエンジョイしたりするというのはうつうつさせる他者やコミュニティが悪いとしているからです。
ですから新型うつ病って名前は個人的にしっくりいってないんですよね、現代こじらせ民とかのほうがよほど言い得てる気がします。
いやまあみんながみんなこんな経緯じゃないと思いますし新型うつ病の人って女性のほうが多いらしいんで女性も童貞こじらせるのかってめちゃくちゃですし。男性はネットのこじ童コミュ入り浸れるから病院行かないしみたいなのも一応言えますけど。

と適当にはぐらかしておいて。ざっくりまとめちゃうと童貞がこじらせるまでのプロセスとしては、

いくらか内向的な気質で生まれる
→十分に承認欲を満たされない
→コミュニケーション以外の取り柄や趣味を何かしら作る
→20年とか経っちゃうとコミュニケーションのハードル上がってる
→自信を失わないよう情報をまとう
→こじらせる

といった感じでしょうか。
もうちょっと勉強やらおふとん哲学したらⅡの開講ワンチャンかもしれません。おわりです。


コメント

“現代こじらせ童貞論Ⅰ(補講)” への2件のフィードバック

  1. ゆうか♡のアバター

    SECRET: 0
    PASS:
    読ませていだきました^^  素敵な時間を過ごせました☆これからも読んでいこうと思いますので、またお邪魔しますね♪♪

  2. ここあのアバター

    SECRET: 0
    PASS:
    >ゆうか♡さん
    ありがとうございます!
    こじらせ童貞が素敵なひと時を作るとは思いませんでした!これからもこじらせ童貞をよろしくお願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です